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こんな状態に心当たりはないでしょうか。
結論から言うと、応募社数の目安は10〜15社程度です。
ただし、この数字をそのまま鵜呑みにするのは危険です。
書類選考の通過率、面接の通過率、そして年代による差を踏まえたうえで、自分なりの応募数を設計する必要があります。
この記事では、公的な調査データをもとにした平均応募社数と通過率の実態、ミドル世代が押さえておくべき応募数の考え方まで、具体的な数字で解説します。

私も転職活動をはじめた当初は「厳選した5社」と決めて動いていましたが、結果はすべて書類落ちでした。
数字を知らずに感覚だけで決めると、痛い目を見ます。
結論|転職の応募社数の目安
先に結論をまとめます。
転職市場全体の平均応募社数は13.6社。
書類選考の通過率は約37.3%。
応募から内定に至る割合は約17.0%となっています。
この数字から逆算すると、複数の内定を比較検討できる状態を作るには10〜15社程度の応募が現実的な目安になります。
書類選考で落ちやすいと感じている場合や、ミドル世代で通過率の低下が想定される場合は、20社前後まで幅を持たせて設計するのが安全です。
なぜこの数字になるのか、以下で詳しく見ていきます。
転職活動における平均応募社数の実態
転職サイト利用者の平均応募社数
マイナビ転職「転職活動実態調査(2025年)」によると、20〜50代の正社員のうち、2024年7月から2025年6月に転職した500人を対象にした調査で、平均応募社数は13.6社でした。
この調査は、2025年7月10日から15日にかけて実施されたものです。
「10社も応募するのか」と驚く人もいれば、「思ったより少ない」と感じる人もいるでしょう。
大切なのは、この13.6社という数字が「内定を1つ得るための数」ではなく「転職を成功させた人が実際に動いた数」だという点です。
比較検討や条件交渉の余地を持たせるために、ある程度まとまった数に応募している人が多いということです。
エージェント経由で内定した人の応募社数
転職サイトを自分で検索して応募する場合と、転職エージェント経由で応募する場合とでは、応募までの負担が大きく変わります。
エージェントは求人を紹介してくれるため、自分で1社ずつ探す手間がありません。
そのため、同じ13.6社という応募数でも、エージェント経由であれば短期間でこなせる可能性があります。
ただし、ここには落とし穴もあります。
それは、
これらによっては、思うように紹介が増えないケースがあるためです。
登録したのに求人紹介がほとんどない、面談後に連絡が止まったという状態に心当たりがある場合は、転職エージェントに放置される3つの理由を先に確認しておくと、応募数が伸びない原因が見えてきます。
応募社数と通過率・内定率の関係
応募社数を考えるうえで欠かせないのが、各選考段階の通過率です。
ここを知らずに「とりあえず多く応募すればいい」と考えると、後述するようなデメリットに直結します。
書類選考の平均通過率
マイナビ転職エージェント「書類選考通過率」によると、書類選考の平均通過率は37.3%です。
つまり、単純計算では3社に1社程度しか、次の面接に進めない計算になります。
同調査では、応募から面接に進む割合は42.1%と示されています。
10社応募しても、面接まで進めるのは4社前後というのが平均的な実態なんです。
面接(一次〜最終)の平均通過率
面接に進んだ後も、当然ながら全員が通過するわけではありません。
同調査では、
とされています。
面接段階を重ねるごとに通過率が上がっていくのは、選考が進むにつれて自社との相性が確認された人だけが残っていくためです。
逆に言えば、一次面接が最も落ちやすい関門だということです。
ここで練習不足のまま本命企業に挑むと、面接慣れしていないまま貴重な機会を失うことになります。
内定率から逆算する必要応募数の考え方
同調査によると、応募から内定までの割合は17.0%、転職成功者1人あたりの平均内定数は2.3件でした。
ここで平均応募社数13.6社を思い出してください。
という数字になります。
つまり、平均的な応募社数と内定率は、実際にきれいに整合しているということです。
この考え方を使えば、自分の目標から逆算することもできます。
- 内定を1つ得たいだけなら、単純計算で6社前後(1÷0.17≒5.9)
- 比較検討できる2〜3社の内定を得たいなら、13〜18社程度
- 書類選考や面接の通過率が平均より低いと感じるなら、さらに上乗せ
これはあくまで平均値からの逆算であり、確実に保証される数字ではありません。
ただし、感覚だけで「何社応募すればいいか」を決めるよりは、はるかに現実的な指標になります。
ミドル世代は通過率が下がる分、応募数の設計が重要
ここまでの数字は、20〜50代を対象にした全体平均です。
実際には、年代によって通過率に差が出ることが指摘されています。
さんななマガジン「年代別の書類選考通過率と内定率」では、遊技機業界に特化した転職エージェントが2017年10月から2021年8月に蓄積した自社データとして、年代別の書類選考通過率と、内定1件に必要な応募数を公表しています。
このデータは、遊技機業界に特化した1社のエージェントが独自に集計した数字であり、すべての業界を代表する統計ではありません。
そのうえで、あくまで傾向として見た場合、30代から40代にかけて書類選考の通過率が10ポイント以上下がり、内定1件に必要な応募数がおよそ1.5倍に増える、という動きが読み取れます。
年齢を重ねるほど、求人側が求めるマネジメント経験や専門性の条件が細かくなり、書類の時点でミスマッチと判断されやすくなることが背景にあると考えられます。
これは1社のデータに過ぎませんが、ミドル世代ほど、通過率の低下を見込んだ応募数の設計が必要だという方向性自体は、体感としても納得できる人が多いのではないでしょうか。

20代の頃と同じ感覚で応募数を決めると、途中で心が折れます。
私の場合、キャリア中盤での転職では書類選考の壁を強く感じました。
通過率が下がる前提で数を確保しておくべきでした。
応募数が少なすぎる・多すぎる場合に起きること
応募社数は、少なすぎても多すぎても問題が起きます。
応募数が少なすぎることで起きる機会損失
3〜5社程度で一旦活動を止めてしまうケースは珍しくありません。
しかし、応募からの内定率が17.0%前後という母数の中では、3〜5社の応募で1社も通らないまま活動が終わることは、確率的に十分起こります。
応募数が少ないと、比較検討できる内定先を持てないまま、目の前の1社に妥協して入社してしまうリスクも高まります。
妥協入社の結果、入社後にミスマッチが発覚し、短期間での再転職につながるケースも見られます。
さらに、応募数が少ないと面接の場数そのものが不足します。

場数を踏まないまま本命企業の面接に臨むのは、練習試合をせずに本番に挑むようなものです。
応募数を増やしすぎることのデメリット
逆に、応募数を増やしすぎることにもデメリットがあります。
1社ごとの企業研究や志望動機の作り込みが薄くなり、書類選考の通過率がさらに下がってしまう悪循環が起きやすくなります。
数を打てば当たるという考え方は、一見効率的に見えて、実は逆効果になりやすい発想です。
また、面接が重なりすぎると、スケジュール管理や体調管理が破綻します。
在職中であれば、本業との両立が崩れ、通常業務にも支障が出かねません。
応募数を増やすほど選考対応に時間を取られ、結果として活動全体が長期化してしまう人もいます。
活動期間がどのくらい長引くと注意が必要なのか、目安を知っておきたい場合は転職活動期間の平均は?も参考になります。
応募数は少なすぎても、多すぎても失敗する。
応募数は「ちょうどいい量」を自分で設計する意識が必要。

私は一度、応募数を増やしすぎて面接が同じ週に3件重なりました。
準備が追いつかず、面接では思うような力を出せませんでした。
量と質のバランスは本当に大事です。
タイプ別|何社に応募すべきかの目安
ここまでの数字を踏まえ、状況別の目安を整理します。
在職中でじっくり進めたい人の場合
在職中であれば、時間的な制約から一度に大量の面接をこなすのは現実的ではありません。
目安としては、8〜12社程度を軸に、書類選考の結果を見ながら段階的に追加していく進め方が現実的です。
自分1人で求人を探して応募すると、平日の業務後や休日に作業時間を確保する必要があり、負担が大きくなります。
この負担を軽くする方法として、複数の転職エージェントを併用し、求人紹介の窓口を増やしておくやり方があります。
「掛け持ちすると企業側にバレるのでは」と不安に思う人もいますが、実際の仕組みについては転職エージェントの掛け持ちはバレる?で詳しく解説しています。
応募数を確保する第一歩として、まずはリクルートエージェントで求人紹介を受けてみるのも一つの方法です。
早期に決めたい・退職済みの人の場合
退職済みで生活面の不安がある、あるいは早期に次の職場を決めたい場合は、同時並行の数をやや多めに設計する必要があります。
目安としては15〜20社程度を初動でまとめて応募し、選考の進み具合に応じて追加していく形が現実的です。
ただし、焦って書類の質を落とすと、前述した「増やしすぎることの悪循環」に陥ります。
数を確保しつつ、書類のテンプレート化は避け、志望動機だけは企業ごとに書き分けることが最低限のラインです。
書類選考で落ちやすいと感じている人の場合
すでに何社か応募していて、書類選考の通過率が平均の37.3%より明らかに低いと感じる場合は、応募数だけを増やしても状況は改善しません。
まず疑うべきは、
職務経歴書の内容と、応募先の求人が求める人物像がずれていないか
という点です。
書類の中身に不安があるなら、一度パソナキャリアのキャリアアドバイザーに見てもらうのも一つの方法です。
応募数の目安としては20社前後まで広げつつ、並行してエージェントの担当者や第三者に書類を添削してもらうのが現実的な対処法です。
数を増やす作業と、書類の質を上げる作業は、どちらか一方ではなく両方が必要になります。
応募状況を管理する具体的な方法
応募社数が10社を超えてくると、どの企業にいつ応募し、選考がどこまで進んでいるかが頭の中だけでは把握しきれなくなります。
- 応募日
- 書類選考の結果
- 面接日程
- 次のアクション
これらがバラバラのまま放置されると、対応漏れの原因になります。
こうした事態を防ぐには、エクセルやスプレッドシートで応募状況を一覧管理する方法が有効です。
- 企業名
- 応募日
- 選考状況
- 次のアクション
- 紹介元エージェント
管理する項目は、上記5つで十分です。
特別なツールを用意する必要はなく、無料のスプレッドシートで始められます。
特に注意したいのが、複数の転職エージェントを併用している場合の重複応募です。
別々のエージェントから同じ求人を紹介され、気づかないまま両方に応募してしまうケースは実際に起こり得ます。
重複応募は、企業側に管理不足の印象を与えかねません。
一覧表に「紹介元エージェント」の列を加えておくだけで、この重複は簡単に防げます。
応募社数を増やす際に効率化できるポイント
応募数を確保しようとすると、1社ごとの企業研究にかけられる時間はどうしても減っていきます。
ここで意識したいのは、テンプレート化してよい部分と、企業ごとに書き分けるべき部分を分けることです。
職務経歴書は、経歴やスキルの棚卸し部分をベース版として先に完成させておきます。
応募のたびに一から書き直す必要はなく、志望動機の部分だけを企業に合わせて差し替えれば十分です。
逆に、志望動機まで使い回してしまうと、前述したとおり書類選考の通過率が下がる原因になります。
効率化すべきは作業の手間であって、企業ごとの中身の濃さではありません。

この線引きができれば、応募数を増やしながらも、1社ごとの説得力を落とさずに活動を進められます。
よくある質問(FAQ)
- Q転職活動では平均で何社くらい応募すればいいですか?
- A
マイナビ転職の調査による全体平均は13.6社です。比較検討できる内定を持ちたい場合は、10〜15社を目安にするとよいでしょう。書類選考で苦戦している場合や年齢的な要因で通過率の低下が見込まれる場合は、20社前後まで幅を持たせるのが安全です。
- Q書類選考でなかなか通過しないのですが、応募数を増やすべきですか、それとも書類の内容を見直すべきですか?
- A
両方が必要です。応募数を増やすだけでは、質の低い書類を大量に送ることになり、かえって通過率が下がります。まず職務経歴書と志望動機を見直し、そのうえで応募数も平均より多めに確保するのが現実的です。
- Qミドル世代は20代・30代より多く応募したほうがいいですか?
- A
一概には言えませんが、通過率が下がる傾向を踏まえると、同じ内定数を得るためには多めの応募数を見込んでおくほうが安全です。特定業界の自社データでは、30代から40代にかけて内定1件に必要な応募数が1.5倍程度に増える傾向が見られました。
- Q応募社数が多いと、企業側に「本命ではない」と見透かされますか?
- A
応募社数そのものが企業側に伝わることは通常ありません。見透かされるとすれば、応募数の多さが原因ではなく、志望動機が使い回しでその企業らしさが感じられない場合です。数より、1社ごとの中身が問われます。
- Q在職中で時間が限られる場合、何社くらいを目安に同時並行で進めればいいですか?
- A
8〜12社程度を軸に進め、選考結果を見ながら追加していく形が現実的です。すべて自分で探すのではなく、複数のエージェントを併用して求人紹介の窓口を増やすと、限られた時間の中でも応募数を確保しやすくなります。
まとめ|自分に合った応募社数を見極めるために
応募社数に絶対的な正解はありません。
ただし、目安となる数字は存在します。
- 平均応募社数:13.6社
- 書類選考通過率:37.3%
- 内定率:17.0%
これらの実態を知っているだけで、応募数の設計は大きく変わります。

数字を知らないまま活動していた頃の私は、ずっと手探りでした。
平均を知ってからは、少ない応募数で焦ることも、闇雲に増やして疲弊することもなくなりました。
目安を持つことが、結果的に一番の近道でした。
大切なのは、平均値をそのまま真似することではなく、自分の状況に合わせて数を調整することです。
応募社数は、多ければいいわけでも、少なければ誠実なわけでもありません。
自分の状況と、通過率という現実の数字を照らし合わせながら、無理のない範囲で目安を調整していく。
それが、遠回りに見えて一番確実な進め方です。
一人で求人を探していると、どうしても窓口の数に限界があります。まずは求人数の多いエージェントに登録して、紹介してもらえる求人の窓口を増やすところから始めてみましょう。

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